ノアローワンマンライブ(4/2) 高円寺円盤
円盤と言えば、数年前に円盤での浪曲系のイベントに行った時に、ギター弾き語りをしていた主催者が、浪曲師への弟子入りを表明、という場面に遭遇してびっくりしたのですが、その後どうなったのかと思って調べてみたら、東家孝太郎という名前で、ご活躍中でした。
また、店内の古本を見ていたら、ウエルカムバックのオープンマイクでお世話になっているホセ有海氏がバックをつとめかつ、高円寺の老舗ライブハウスペンギンハウスのオーナーでもある仲田修子さんの本「高円寺/修子伝説」を見つけたり、また壁一面に貼られた7インチのアナログシングルのなかに、かつて万象房でのカブト虫はお好きですかというイベントで対バンした村上日朗氏が在籍していたとべない飛行船の思い出せ、あの頃を見つけたりと、開演前からいろいろと感慨深かったりしたのでありました。
そして始まったライブは、1部と2部あわせて19曲という内容。
最新アルバムのなかで、私がライブで聴いてみたかった曲も全部演奏されたほか、ファーストの中に入っていた、「くり返し、くり返す」を初めてライブで聴いたのですが、この曲をライブでやるのは2度目とのこと。
繊細なバランスのうえに成り立っているように感じられるノアローの曲の中でも、さらに精妙度が高く思えるあの曲は、ライブでやるのは難しいということでしょうか。
この日は、初めて聴いたのはCDで、その後、ライブで耳にするという曲が何曲もありましたが、ギター以外の楽器などのアレンジメントが加えられたCDバージョンを耳にしたあとで、ギターのみのライブバージョンを聴いても不足感は全く感じられませんでした。
以前、どこかで見た、「ギター1本で歌ってもいい曲が本当の名曲」という言葉を思い出した次第。
そして、2部終了後、アンコールの声がかかったのですが、そういえば、代表曲ともいえるパリテキサスをまだやっていないなと気付き、その曲をやる流れなのかなと思っていたら、まさかのリクエストありますかとのMC。
すかさず、客席から「ガラス玉」との声が。
これまでの3枚のCDにはそういうタイトルの曲はないので、「?」となったのですが、曲が始まると、聴いたことがある曲だったので、帰ってから調べてみたら、3枚のCDの前に出していたCDRに入っていた曲でした。
しかし、そのリクエストがかかったときのリアクションの感じでは、あきらかに想定外のリクエストだったはずで、かつ最近はライブでやっていないのに、よく演奏できるなと。
と、そんなこんなで、ワンマンライブならではのハプニング(?)もありつつ、終了したのでありました。
最後に、会場の円盤のサイトにのっていた告知文を引用してレポートを終わりたいと思います。
「ノアロー・ワンマンLIVE」
OPEN 19:00-/Charge¥1,500(1drink付き)
こんな世の中で自身の美学を磨きに磨き、埃ひとつないファンタジーを突き詰めている希有なバンド。その世界はいにしえの少女漫画の片隅に確かにあったメルヘンの最も孤独で最も繊細な部分。現実との薄い薄い幕でかろうじて断絶させた完全な虚構世界。切実にすぎる異世界が本当に美しい孤高のバンド。
サード・アルバム発売記念、初のワンマンLIVEです!!
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