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2019年5月25日 (土)

オープンマイク ええじゃにゃいか その拾玖 (4・28) 高円寺無力無善寺

 オープンマイク、19回目でした。
 お客さんも含めて参加者は16人で二巡しました。

 でもって、出演者多数につき、私と無善菩薩はお休み。

 ところで、最近、無善寺での通常ライブでは、ゆるキャラやトマトの擬人化(?)キャラが出ていたりと、バラエティー感を通り越して、魑魅魍魎感を醸し出しているような気がしますが、この日、無善寺に着くと、そこには、放し飼いの牛さんが。

 ということで、トップバッターは牛田モウ。
 どこから見ても牛ながら、牛の歌を歌うわけではなく、ロックバンドの人が、バンドの曲をギター1本でやっているという風情。
 そしておもむろにとりだしたのが「BOSO」チャンピオンベルト!
 昔、たしかそんなキャッチフレーズのプロレスラーが、ということで「暴走」かと思いきや、「房総」でした。
 しかし、この振り切りっぷりは、「暴走」も込みなのではないかと。
 そんな房総の暴走王は、「誰からの挑戦もうける!」さらに、「今日は初防衛に成功!」、と言い放ち、悠然と去って行ったのでありました。
 
 客席のどよめきがおさまりきらぬなか、きょーみ
 牛田さんのお知り合いのようで、牛に引かれて無善寺参り、というかなんというか。
 諸般の事情により、2年数ヶ月ぶりのパフォーマンスだとかで、その諸般の事情に無善菩薩が食いついてという一幕があったり。
 歌はカバーなのかオリジナルなのかわかりませんでしたが、詰め込み型の歌詞を舌ったらずな感じで歌うあきらかに平成後半以降の感じがした次第。

 でもってレギュラーの菜都美子
 新曲は、昭和の枯れすすきフレンドリーな曲調。
 昭和はさらに遠くなりにけりといえども、月がきれいですね、というか。
 最近は、彼女の代表曲の「元カノ殺したい」を聞いてると、デュワワワならぬギュワワーン!な感じで、脳内で勝手にバンド補正が始まるようになりましたよ。
 
 初参加のぐっとこらえます
 無善寺では何回かすでにライブをやっているとのことで、エレキギター弾き語りでしたが、ときおり、オアシス風味が感じられたような。 
 ちなみに、トップバッターの牛田さんの誰からの挑戦でもうける、というのは、音楽的なバトルという意味だと思うのですが、もし、リアルプロレス的な意味で言っているのだとしたら、このぐっこらさんは、大きな壁となって立ちはだかるのではないかと思われるような堂々たる体格。
 牛田モウのマイクパフォーマンスでの度重なる挑発にも、ぐっとこらえにこらえたあげく、ついにブチ切れて、牛田モウの脳天に空手チョップ!ついでに、止めに入った(見た目も)レフリー菩薩にも空手チョップをおみまいしようとしたら、なぜかすべって〜、みたいな展開が頭に浮かび、笑ってしまいそうになりましたが、ぐっとこらえました。

 続いて、ほぼレギュラーのうすいうさぎ。
 セルフドキュメンタリー朗読。
 彼女の朗読を聞くのも数回目になるわけですが、その経験の強烈度のみに頼っている訳ではなく、構成がしっかりしているなという感じがした次第。
 「おしゃれとはいえない刺青」というフレーズや、林修とダチョウ倶楽部のコラボフレーズのような「推すなら今でしょ!」に笑ってしまいました。

 そして、真理龍
 無善寺での通常ライブでは、cosmo confusion名義で、数多くの女性と浮き名を、もとい、共演を果たしていますが、この日は、一人で床にあぐらをかいてのアコギ弾き語り。
 演劇テイストを含みながらの村八分のカバーや、小説家や詩人のフレーズがおりこまれたステージング。
 海月という曲が非常に印象的でありました。

 続いて、お久しぶりのもっち&やまぷー。
 すべて新曲でした。そして、国会答弁のほかに野球中継が使われていたり、やまぷーがギターを弾いたりと新しい試みも。
 テクノロジーとワールドミューシック的な肉体性が反骨心を媒介にして絶妙に共存しているというか。
 令和音頭は、演歌師の添田唖蝉坊の現代における再来を見ている感がした次第。

 ところで、トップバッターの牛田モウさんは、一巡目をやってた時には全く気づかなかったのですが、無善寺でレギュラーで出ている某さんであることが判明(?)し、私が、以前、無善寺で見たときは、女装して歌ってたので、二巡目は、そっちでいくのかと思ったら、二巡目はなんと、変態仮面でした!
 そして、変態仮面のままでは歌えない、ということで、変態仮面の一部をずらして口を出して歌うさまには、御本家以上の変態感が。
 平松某さん風にいうなら牛と変態と私〜♪というか。
 これは、もう牛田さんには「The Dark Side of the Moo」というコンセプトアルバムを作ってもらうしかないのではないかと。
 邦題はもちろん「狂気」ではなく「変態」で!

 続いては、明子。
 お洒落なBGMを流しながらの朗読まじりの近況報告のような感じでした。
 ちなみに、ステージ上でだったかどうかは忘れましたが、「久しぶりに無善寺に来て感じたのは、法師が日和ってるなと」と、思わぬタイミングで無善菩薩へ空手チョップが。
 日和ってない頃を見てみたかったというべきなのかなんなのか。

 そして、どぶねずみ男。
 おなじみのフリップネタでこの日も笑わせてくれましたが、フリップをめくる時の間で笑いをとるという新技が。
 変態仮面の親戚のような「デルチビルマン」が一番ツボでした

 初参加のROREDA
 池袋周辺でメタルバンドをやっているとのことでしたが、壮大なメタルナンバーを歌い上げたかと思えば、東南アジア系?の音楽をバックに長髪を振り乱して激しく踊ったりという振り幅の広さ。
 MCのなかでは、寺山修司という名前も。

 でもって、お久しぶりの敬々
 シンクロニシティなのか、牛田さんによせてきたのか、ともかく「牛まつり」という曲が素晴らしかったです。
https://twitter.com/muzenji/status/1122464658042966016
 音楽的技術をみがいたり、音楽的インプットを充実させたら作れるというものではない領域の曲だなと感じた次第。

 最後は、無善寺でのライブペースが週刊無善寺状態の蒼伎敬
 前にも別の曲に対して言ったような気がしますが、オーラスの優しい世界が、多種多様な人たちが思い思いにパフォーマンスするオープンマイクのエンディングテーマ、エンドロールのようでした。

 と、そんなこんなで高円寺の夜がふけていったのでありました。
 ご参加いただいた皆々様、ありがとうございました!

無力無善寺

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