オープンマイク ええじゃにゃいか その弐拾 (5・26) 高円寺無力無善寺
オープンマイク、20回目でした。
参加者は10人+αで二巡しました。
ちなみに、無善菩薩は、「親知らずが痛い」とかで、見るだけ。
トップバッターは茨城県は神栖市からの陽太。
私のあてにならない記憶によれば、オープンマイク初の和装参加者。
般若心経をはさみこんだオリジナル曲や、お遍路の際の神秘的体験談、神栖近辺のライブスペース事情(BOB、JOJO)等々でした。
その般若心経をおりこんだ曲のタイトルが「太陽」だと聞いたときに、意外な感じがしたのですが、しかし、すべてに実体がないという般若心経的立場にたてば、すべてのものがすべてと関わり合っているわけで、私は、般若心経のなかの非太陽的にみえる何かを実体化していたのだろうか、とそんなややこしいことを思ったり。
さらに、昔、どこかで、同じように般若心経にメロディーをつけたものを聴いたことがあるような、ということで、探したらこの曲でした。
銚子名物ぬれ煎餅等の差し入れ、ありがとうございました。
つづいてが、ナカトコ。
クラシックギターによる弾き語り。
「やわらかなはちみつの雨」という歌詞が出てくる曲がありましたが、なにか、歌というよりも、聞こえるか聞こえないかの境目のような雨音を聴いているような感じがいたしました。
が、かつてはパンクバンドでエレキギターを弾いていたという「何が彼をそうさせたのか」的な音楽遍歴。
そして、腰が非常に低いその一方での堂々たる体格は、前回参加してくれたぐっとこらえてさんを彷彿させる感じが。
聞けばブラジリアン柔術をしているとのこと。
ブ、ブラジリアン柔術!
牛田モウ、絶体絶命のピンチ!?
そして、すみだストリートジャズフェスティバルのTシャツ姿のシラフ。
千葉という遠方の在住ながら、無善寺でライブをやるようになって十数年という最古参出演者。
今日の出演者は10人中4人が千葉と茨城の人で、伊勢は津で持つ、無善寺は千葉と茨城で持つというか。
房総の暴走王とも知り合いみたいでしたが、方向性はかなり対称的で、歌詞と曲調ともにシンプルの極みというか、簡にして要というか、寸鉄人を刺すというか。
「おれの都合は誰かの不都合」というフレーズに象徴される美意識に貫かれたステージングであったと思う次第。
続いてが、うすいうさぎ。
体育祭で、昼飯時に、誰ともいっしょになれなかったときに「このときの気持ちを忘れずにいようと思った」というフレーズが印象に残った次第。
表現者としての原風景ということなのかなと。
ちなみに、MCだったかで、生まれたときの体重が890グラムだったという話が出てきて、びっくり。
池中玄太80キロ、ならぬ、うすいうさぎ0、8キロ!
百倍返しだ!?
そして、初参加の吉村。
ご多分に漏れずデジタル化がすすむなかで、アナログにこだわって漫画を描いているとのことで、商業誌の制約の中で、自分の色を出すには、という話など。
話を聞いているうちに、昔、下北沢で漫画の音読をしていた東方力丸氏のことを思い出し、自作の漫画を読むという自作自演?の漫画家というのもありなのではと思ったり。
そして、それに関連して、店にプロジェクターを導入して、漫画やイラスト、動画作品、猫の写真などでも、参加できるようにしたら面白いんじゃないかと無善菩薩に提案しようと思ったのですが、案の定、忘れてしまいました。
続いても、初参加のえくらりお。
ちなみに吉村氏、えくらりお氏の両名ともに、「意を決して参加しました」との言葉が。清水の舞台から飛びおりる覚悟で無善寺の階段をかけあがる、みたいな感じでしょうか。
北海道出身とのことで、北海道出身の有名歌手のカバーや、その歌手に関連した四方山話などなど。
個人的にも非常に好きな中島みゆきの「ホームにて」を歌ってくれたほか、Charの「闘牛士」も。
牛田モウの包囲モウ、もとい包囲網が出来上がりつつあるのでしょうか。
そして、菜都美子。
前々回のオープンマイクで山本万結さんが、山口小夜子が好きだった詩というのを朗読したのですが、それから2か月たって、菜都さん、山口小夜子に似てるよね、という話が。
あと、彼女のライブを見ていると、ときどき、ギターが琵琶に見えるときがあるなと。
で、私。
毎年この時期は、潮来のあやめ祭りの開催にあわせて、潮来のニャンコ節を歌っているのですが、ちょっと、この日、いろいろばたばたして、練習できなかったので、にゃんこかぞえうたにしたのですが、トップバッターの陽太さんの神栖市は潮来のすぐそばだとあとでわかり、やっておくべきだったかなと。
ところで、私が、一巡目の最後として、そのにゃんこかぞえうたを歌っているさなかに、無善寺のドアが開き、牛田モウが来場。
すると、いつものように出演者の演奏をスマホで撮影していた無善菩薩が、「こっちのほうが撮影する価値があるから」と言わんばかりに、ただ来場しているだけ(?)の牛田モウを撮影しはじめるという公開処刑をくらうはめに(汗)。
自らのパフォーマンスのアピール力不足を思いっきり棚にあげて、木魚のバチで、無善菩薩の親知らずを連打しておくべきだったでしょうか。
なにはともあれ、ちょうど、一巡目の終わりのタイミングだったので、そのままかけつけ3曲、歌ってもらうことに。
でもって、入場SEが、サンタナの哀愁のヨーロッパだったんですが、ギリシア神話のなかで、いつも牛といっしょに出てくるエウロペとかけているのかなと。
エンターテインメント色のかげに、重層的にコンセプチュアルな仕掛けが秘められている気配が。
ともあれ、堂々の3曲のパフォーマンスをおえて、意気揚々と客席にひきあげる牛田モウ。
その背後から歩み寄るグレイシーナカトコ。
ファーストコンタクトはいかに、と固唾をのんで見ていると「とっても良かったです!写真撮らせてもらってもいいですか?」とのことで、私は、思わずでんぐりがえししてしまいそうになりましたよ。
しかし、自ら奏でる音楽の力で相手を武装解除せしめるとは、恐るべし、牛田モウ!
ちなみに、冒頭にも書いたのですが、無善菩薩は、この日はパフォーマンスはしなかったのですが、前にも同じパターンがありましたが、オープンマイク開催中に、町会費の集金がきたので、町会費の支払いをした、ということで。
そして、牛田モウは、前回に引き続き、2巡目は変態仮面。
今回は、前回と違って、口をタイツで覆ったまま歌うという高地トレーニング仕様バージョン。
蠍座の女性のことを歌った歌がありましたが、この日のエントリー表によれば、菜都美子さんは蠍座とのことで、いつの日か、蠍田デュワワとして、リングデビュー(?)する日が来るのでしょうか。
そして、終演後もしばらく店内でくっちゃべってたら、加藤夫妻とじゅんじゅんとピレネーデオカムラ御一行様が来店。
オープンマイクに参加するつもりだったのか、ただ近場で呑んでついでに寄っただけなのか、なにはともあれ、そんなこんなで、高円寺の夜がふけていったのでありました。
5月とは思えぬ暑さの中、ご参加いただき、ありがとうございました!
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